《男性限定》『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』 ぼくらもすみっコ応援団!上映会 オフィシャルレポート
11月13日、本作の《男性限定》の上映会が新宿ピカデリーにて開催されました。その様子をご紹介します。
当日のゲストは本作の脚本を担当する角田貴志さんとすみっコ仕込みの朝日新聞記者・影山遼さん。お二人が本作の魅力をたっぷりと語ってくれました。
映画本編の上映終了後、トークイベントが始まると角田さんはひよこ?、影山さんはご自身の私物のぺんぎん?のぬいぐるみを手に登壇。さらにMCが満員御礼・男性率100%の観客の皆さんに向かって「すみっコ好きですか〜?」と問いかけると、多くの方が歓声と共に持ち込んだ自慢のすみっコグッズを掲げてくださり、早くも会場はあたたかい雰囲気に包まれました。
トークが始まると、まず話題はお二人とすみっコとの出会いに。
角田さんはこのお仕事で初めて「すみっコぐらし」を知ったとのこと。最初の資料に原作の絵本を渡され、「これをどう映画に?」と戸惑ったそう。
一方、影山さんは5年前、記者としてハードな毎日を送っている中、雑貨屋でぺんぎん?を見かけ、頭から離れなくなったという運命の出会いについて語ってくれました。
そして話が映画の作られ方に及ぶと、角田さんは「みんなで作った、みんなの思いが形作った」と語ります。(原作者の)よこみぞゆりさんが「すみっコと童話」や「すみっコと迷子」などのアイデアを出し、それをミックスして組み立てて行ったそう。脚本を書く角田さんはもちろん、まんきゅう監督やアニメスタッフ、よこみぞさんたち原作チームなど、色んな人たちがアイデアを出し合って今の形になったのだと振り返りました。
それを聞き、影山さんもファン代表として、今回の映画は「すみっコたちができる最大限の冒険」と絶賛。さらに「スタッフの皆さんも優しい、今日見に来ているお客さんも優しい。悪意の無い、敵がいない世界」を感じたと語り、角田さんも「特別意識したわけではないが、(すみっコぐらしがそもそも持っている世界観に影響を受け、)ことさら怖くしたり敵役を作ったりしようというのは考えていなかった」と振り返り、制作スタッフみんなが自然とすみっコぐらしの持つ優しい世界観を繋ぎながら映画を作り上げていったことを語ってくれました。
盛り上がったトークはあっという間に終了。最後に角田さんがお気に入りのシーンについて「たぴおかのそれぞれのシーン。僕も監督も好きにやっているので、色んなネタが詰まっている」と、二回目以降の映画鑑賞ポイントを教えてくれました。
影山さんが「癒やしは性別年令問わず、求めている。みんなセンターの役割を求められることに疲れており、すみっこの重要性が増している。影を抱えたすみっコに自分を似ていると重ね、癒やされている」と分析すると、観客の皆さんの多くも頷いていました。締めに客席をバックに全員で集合写真を撮り、イベントは終始和やかな雰囲気で終了しました。